約1ヶ月弱の備忘録(イエローページ vol.7〔2020/09/25〕)

健康診断を受けた。このコロナ禍のため、もともとは5月に設定されていたものが延期となり、8月下旬になったものだ。
当たり前だが、診断を受ければ結果がでる。いろいろと身体に不具合が出始める年頃なので、毎年結果については気が気じゃない。結果の封筒が自席に届いた日にはすぐ開封して、とりあえず中身を確かめることにしている。だいたいここ5年くらいのことだ。しかも今年は自粛期間中にあからさまに運動量が減った関係か、自覚症状としてあった体重増加に検査結果が裏付けされていた。
結果が届いたのは金曜日のことだった。職場の健康診断の日程はバラけているので、結果が出る日もひとそれぞれだ。早速開封して結果を確認していく……案の定コレステロールの値が悪い。それに関連していくつか注意を受けているが、まあ予想範囲内だ……と思ったあたりで普段何も引っかからない項目に目が止まった。

ある臓器(さすがにボカしてもいいよね……)に影があるらしい。至急再診して紹介書をもらい、さらなる検査を行うように、という趣旨のことが書かれていた。基本的に悲観的なものの見方をしがちであることは自覚しているが正直ほとんど予想していないところから鈍器で頭をフルスイングされたような衝撃。気がつくとGoogleで「(臓器名) 影」とか「(臓器名) 腫瘍」とか「(臓器名) 癌」とか検索して読んでいる自分がいた。これまでいつどのように向かい合うべきかと思いつつも、まだ少し先のことだろうと思っていた「みずからの死」に否応なく向き合わされる感覚。闇の中に際限なく落ちていくような良くない思考のスパイラルのなか、なんとか電話で翌月曜日の再診予約を取った。

精密検査をおこなう前段階ということは頭では理解しているが、正直週末はほとんど眠れず、死んだような顔で病院へと向かう。医者の言葉や表情にさらなるヒントはないかと注意を払っていたが、特に何も読み取ることはできず、まずはMRIを受けることに。検査についての確認をいくつか受けて、別病院(以降B病院とする)の予約を。「いつがいいですか?」という質問にそんなの早いほうがいいにきまってるよ! と身勝手に思いつつ「いつが空いていますか?」→「今日の14時か18時」という流れを経て、18時にB病院へと向かった。そこでは機械的MRIを受けるにあたっての禁則事項ピアスはだめだとかそういう類)を確認され、あっという間にMRIのなかへ。実は経験者なので検査自体は怖くなかった。輪切りにされて(比喩だ)撮影をすませ、結果が出るのは一週間後の月曜日となった。

実際、この一週間がもっともメンタルにダメージを受けていた。結論がわからないままに日常を送らないといけないストレスは予想より強く、やはり睡眠時間にその影響はあらわれた。自分の身体に異変があるのか、ないのか。あったとして、それはどのようなものなのか。ゆるやかに、それでも健康な人よりは圧倒的に早く死に向かうようなものなのか……いろいろな想いが頭をぐるぐるとする。夜中になると目が冴える。朝方、眠っていた自分に気づくが、圧倒的に睡眠時間が足りていない感覚がある。アルコールを飲まないのでわからないのだが、どこか酩酊しているようななかで一週間を過ごし、月曜日を迎えるにいたった。体調は最悪だった。
 
Jazzie
結論から言うと、MRIの結果、特に切迫した問題がある所見は見受けられなかった。コレステロール値の悪化が進行すると悪影響がおよぶ可能性があるようなので、食べ物と運動には気をつけて日々を送っていきたい。
 
良くも悪くもこの健康診断がこの一年弱を左右した。どうなったか。その結果についてはこのあとのイエローページでも書いたが、8キロほど体重を落とし、主治医にお褒めの言葉を頂戴した。さらに体重は落としていきたい。妙なストレスにならない程度に。